1. TOP
  2. kameさんの公開ページ

kameさんのページ

復刊リクエスト投票

山のある家 井戸のある家 東京ソウル往復書簡

私は30歳を過ぎてこの本を読みましたが、中学生・高校生くらいの女の子に読ませたい。 太宰治を父に持つ津島佑子と、女工として働きながら夜間学校を経て、大学に入学、作家としての修練を積んだ申京淑が、歴史を知った上で、日常の出来事を報告し合いながら、日韓関係を思ったりする(憂うだけでもなく、希望見いだすだけでもなく、声高に主張するでもなく)。 教育とはそんな簡単なことではないのは分かっているけれども、他の人よりは少し恵まれない環境に育った女の子が、自分自身で誰のせいにするでもなく人生を切り開き、冷静な教養深い大人になっていく様子を、見せつけるのではなく、うかがわせていく、この本全体が持つ雰囲気が、10代の女の子の心の糧になると思う。 そして、冷静で知的で、自身の主張を言葉で表現できる人が増えれば、社会も成熟するのではないかというふうにも期待を持たせる本である。 (2017/08/08)

山のある家 井戸のある家 東京ソウル往復書簡
【著者】津島佑子、申京淑

kameさん

kameさん

プロフィール

[ニックネーム]
kameさん

TOPへ戻る